タイトルで今回の記事の全てを語った𠮷水です。
#これからどうしよう
水泳に例える
これから例を出します。
① 五輪金メダリストの水泳選手の講義を毎日1時間聞く。
② 五輪や大会には出たことがない水泳トレーナーと一緒にプールで毎日1時間練習する。
どちらの方が早く泳げるようになるかは一目瞭然です。
そうです,②です。
しかし,学校の教員はなぜか①を選ぶ人ばかり。
黒板の前に立ち,説明をくり返す。
生徒は前を向いて話を聞く。
これでその教科の力が身につくのであれば,日本は天才大国になっていたでしょう。
#授業中の聞く態度の素晴らしさ
何なら,水泳の例の話では②を選んでいるにも関わらず,自分の授業では①のスタイルという人もいます。
ここまでくるとぶっちゃけお手上げなのですが,生徒のためにもそんなことを言っていられません。
何度でもくり返し,しつこく言います。
「まず,させてみましょう」
これだけです。
プールに入ってみて,水に触れてみて,初めて分かることはたくさんあります。
映画ではあんなに簡単に水の中で浮いているのに,実際はそこまで浮くことができずに沈んでしまうこと。
息継ぎをしようとすると,思っていたより水が口の中に入ってきて飲んでしまうこと。
これらは講義を聞いているだけでは分からない情報です。
「百聞は一見に如かず」には続きがあります。
それは「百見は一考に如かず」「百考は一行に如かず」です。
つまり,行動に勝るものはないということです。
行動して,考えて,見て,話を聞く
全部させてあげれば良いです。
これが生徒自身の力でできてくれば,後は勝手にどんどん学んでいきます。
しかし,全てこの方法で上手くいくとも思っていません。
なぜか教育界では「タブレット端末より板書」のような極端な争いを目にしますが,どちらにも良い点があります。
必要なときに,使いやすい方を選択すれば良いだけなのです。
そして,その選択も生徒にさせてあげた方が良いでしょう。
「書なら紙に」という指導をときどき目にしますが,私たちでさえ手で文字を書く機会はほとんどありません。
教育に携わる者として,私たちは時代の変化に目を向けることが大切です。
今日の常識が明日の非常識となる時代です。
明日も頑張りましょう。
余談
英語でいきなり自分のことを話そうとしても,結構難しくて言えないという場面をよく見ます。
しかし,これは大成功です。
この行動のおかげで,「今の自分にとって,自分のことを言うのは難しい」と分かるからです。
そうなれば,後は自分の言いたいことを表現するために学習が始まります。
そしてまたパフォーマンスをする。
このくり返しで少しずつ上手くなっていきます。
「この間も教えたはずだ」なんて言ってはいけません。
ほとんどの生徒は真面目に話を聞いてくれていますが,何も体験していないのでその多くは他人事です。