90分×2コマの講義時間を大学生のとき以来経験していなかったのでヘトヘトの𠮷水です。
#大学院に行こうか考え中
先日,教職を目指している大学生に向けて講演をさせていただきました。
内容は教授の希望されるものを中心に「教員を目指したきっかけ」「教員のやり甲斐」「体験談」「大学生のうちにしておくと良いこと」としました。
どうせなので私が話した内容を簡単に記事にまとめておこうと思います。
きっかけ
これは素直に話したのですが,特にありません。
「気が付けば教員になっていた」というのが真実です。
#他になりたいものもなかった
しかし,私が小さかった頃,教員だった父が言った言葉が結構心に残っています。
「この国の将来を担う人材を育てることができる唯一の職業」
いろいろな意見があるとは思いますが,私にとってはこの言葉が印象的でした。
教員採用試験でも「なぜ教員を目指すのか」という質問に対してこの言葉を述べました。
ただ,このままだと「きっかけ」の内容が薄すぎるので,もうひとつ付け足しました。笑
教育実習では実際に生徒と関わる機会があります。
学習指導案の作成も大切ですが,いかに生徒と一緒にいる時間を大切にするかが授業成功への秘訣だという話をしました。
授業は教員だけが頑張っても,生徒だけが頑張っても成り立ちません。
教員と生徒が共に頑張り授業を創り上げていくという意識を持つことが大切です。
ちなみに,なぜ英語科なのかという話もしましたが,それはまた別に記事にしたいと思います!
やり甲斐
「リアルタイムで生徒の成長を目にすることができる」ことに尽きます。
しかし,生徒の成長を見るためには努力を続けて成長してもらう必要があります。
「勉強しなさい」「頑張りなさい」「遊んでばかりじゃダメ」
これらの声かけでは誰もやる気になりません。
私たちも子どもの頃は同じ感情を持っていたはずですが,大人になるとつまらないあの頃の大人と同じことをくり返してしまいます。
それではもっと基本的なところに目を向けてみましょう。
この答えはとてもシンプルです。
「楽しかったから」「面白かったから」「納得していたから」
そもそも頑張っていたという意識はあまりなく,夢中になっていたという表現の方が適切かもしれません。
生徒に自主的に学ばせるためには上に書いたようなことを無意識に感じさせれば良いのです。
そのひとつのヒントがこれです。
自分で選んだことには責任感が生まれます。
私がした例え話は以下の通りです。
3つの選択肢を与えることで一気に流れが変わりました。
これは教科指導でも役に立ちます。
英作文をさせる際に「〇〇について書きなさい」という指示をすることがあると思います。
しかし,「書きたくないトピック」だったり「全く知らないトピック」のときもあります。
これでは「書きたい」という意欲が湧いてきません。
そこで3〜5つくらいトピックを与えて,自由に選ばせることで生徒全員がたくさん書いてきます。
これが「選択させる」の効果です。
体験談
体験談はありすぎて何でも話すことができます。笑
講演会では「話を聞かない生徒」について話をしました。
どのように対応するかという方法論も大切ですが,「生徒と向き合う」という基本的なことに力を注ぐことが大切です。
また,もうひとつ大切にしていることがあります。
コロナちゃんの影響で「学校不要論」のようなことも囁かれています。
従来のような「板書したものをノートに写す」といった授業に価値はなくなってきました。
そこで私たちは学校に来てもらうことの価値や意味を再構築しなければなりません。
「学校でしかできないこと」のひとつとして「英語の授業のやり取り」を取り上げました。
また「勉強が得意な生徒がグループ活動で上手くできずに失敗するという経験ができる」という話もしました。
#失敗はプラス
何よりも直接人と会って話すことの尊さや大切さに(コロナちゃんのおかげとは言いませんが)気が付くことができました。
これは学校教育をアップデートするにあたってとても大切な視点です。
質と量の話もしましたが,それはこちらの記事をご覧ください。
在学中にしておいた方が良いこと
教員に関すること以外にもたくさん経験しておくことです。
読書や映画鑑賞だけでなくスポーツや恋愛など,何でも教育に活かすことができると自信を持って言うことができます。
とにかく大切なのは行動することです。
また,ルーティンをぶち壊すトレーニングも良いかもしれません。
私は大学在学中に普段と異なる道で帰ることが何度もありました。笑
#明らかな遠回りをすることも
ホリエモンさんは「明日の朝食はアイスクリーム」という方法を紹介していました。
生徒は常に変化・成長していくので,私たちはより迅速+柔軟な対応を求められます。
とにかく経験から得たことを話しました!
全体を通して貴重な経験をさせていただきました。
私が持っている書籍についての質問もあり,最後まで楽しく話をすることができました。
しかし,私の夢の実現にはまだまだ遠いです。
もっともっと努力をして,実績を積んで,これからも自分自身を高めていきます。
最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。
余談
コロナちゃんのおかげでオンラインで大学院という選択肢もたくさん出てきています。
これはチャンス!