「GIGAスクール構想」に振り回される学校が増えるだろうと誰でも分かることをまるで自分が思い付いたかのように話している𠮷水です。
#ドヤ顔
学校とは何を学ぶ場所なのか
教員側の意見もまちまちです。
(私が最も嫌いな表現は「〜を教えてあげる場所」です。何様だよ笑)
答えは決してひとつではありませんが「学校は学び方を学ぶ場所」という考え方が必要だと感じています。
この考えに至った理由はとてもシンプルで,課題を与えても自分の力だけではクリアできない生徒がいたことがヒントになりました。
「学校でできなかったことを自宅に持ち帰ってもそりゃできないよな」というよくよく考えれば当たり前の話です。
この現実を突きつけられてから一律の課題を極力止めました。
一律の課題にはいくつか問題点があります。
例えば,英語を得意な生徒にとって初歩的な英文法の問題を解く時間は結構な無駄です。
何度もくり返し触れること(パターンプラクティスなど)は大切ですが,足りない部分が個々に違うので一律の課題は適切ではありません。
無駄という表現を使うと必ず「一律の課題にも良いところはあって〜」という人が湧いてきますが私の語彙が乏しいだけです。
(悪気はありません笑)
生徒自身が自分に必要だと感じることに関する課題ならするべきですし,不要であればする必要はありません。
学校は「平等」を盾にして不自然な「一律の教育」を押し付けてくるので注意が必要です。笑
それでは一体何をどうすれば良いのでしょうか。
今回は一緒に考えながら読んでいただけたらと思います。
正しい学び方とは
何が正しい学び方なのかはぶっちゃけ分かりません。笑
しかし,間違っているものを指摘して自分の勉強法の中から排除することはできます。
ということで今回は「間違っている学び方」について書いていきます。
「黙読」
英語を学ぶ際に「黙読」で暗記しようとするのは自殺行為です。
「言語」は使ってなんぼです。
視覚だけで記憶しようとしても時間がかかる割に成果は出ません。
ここで学生時代に必ず暗記させられる「徒然草」や「枕草子」,「百人一首」などを思い出してみてください。
あなたはどのような方法で覚えようとしましたか。
おそらく「音読」することで記憶しようとしたはずです。
私たちは「音読」が暗記に効果的であることを無意識に理解しているのです。
「音読」は科学的にも効果的であるとの結果が出ています。
(詳しく知りたい人は調べてみてください)
ノートに書く
「書く」という行為は単純にかなり時間がかかります。
英単語を10回書く時間があれば50回見て発音した方が良いです。
生徒によっては綺麗なノートを作ることが目的になっている場合もあるので,その度に目を覚まさせる必要があります。笑
ノートに書くという行為が止められない理由のひとつが「達成感」です。
英単語を書いた分だけそのページが真っ黒になり「達成感」が出るのでこれにハマってしまう人は少なくありません。
本来の目的を見失わないようにしましょう。
ノートは「メモ」をするためのものです。
私は「気づきノート」というものを教えていただいたので昨年から担当しているクラスで実施しています。
どんなことでも良いので授業中や自宅で勉強しているときに気が付いたことをどんどんメモしていきます。
そのことについて調べることも自由です。
毎日続けていけば自分が気になったことや気が付いたことが詰まった「ワクワクするノート」になっていきます。
インプット中心
インプットばかりしていても長期記憶には繋がりません。
よく使う英単語は使いたいときにすぐ出てきますが,ずっと前に覚えた英単語は中々出てきません。
これは「使う」ことが長期記憶に繋がることを意味しています。
出逢う頻度が高ければ高いほど,使う頻度が高ければ高いほど忘れにくくなります。
脳が必要な情報として記憶する必要があると判断するのです。
テキストを読んで覚える時間を少し減らしてでも「使う(英語で話す,問題を解くなどの)」時間を確保しましょう。
新しい学び方へ
今回の記事で紹介した「間違っている学び方」から「新しい学び方」へのアップデートは次の3点です。
「音読」で視覚以外にも刺激を与えましょう。
ノートに「メモ」をしましょう。
どんどん「使う」ことを意識しましょう。
最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。
余談
1人1台タブレット端末が整備されました。
これは自宅でも使用可能な「LTE/セルラー端末」です。
例えば英語科の新教科書にはQRコードが記載されています。
それをカメラアプリで読み取ることでどこでもネイティブの音声を聴くことができます。
「学び方」がアップデートされるということは学校教育もアップデートが必要です。
これから忙しくなるので生徒たちと一緒に精一杯楽しみながら学んでいきます。