気が付くと amazon で書籍を何冊もポチっている𠮷水です。
(昨日もたくさん届きました。嬉しい笑)
コレクター的な性格をしているので,書籍をきれいに並べることで心がとても満たされます。
(もちろん,時間を作って全部読み尽くす)
本題の前章
今回と次回の2回に分けて「最重要代名詞」を扱います。
「最重要代名詞」と聞いて何をイメージしますか。
this? that?
いえいえ,もちろん it です。
今回はその前章として this と that を攻略します。
日本語の「それ」を英語にするとき,it を使う人がほとんどです。
(𠮷水の短く狭い教職人生調べ笑)
これは完全に日本語訳に翻弄されている例ですが,普段の会話の中で距離感を出したい場合に「近ければ this,遠ければ that」を使います。
This picture is beautiful.「この写真は美しい」
→自分の近いところにある写真
That is my umbrella.「それは私の傘だ/あれは私の傘だ」
→自分から離れたところにある傘
「これ」「あれ」という日本語訳だけで覚えてしまいがちですが,距離感を表現したいときに this と that が活躍します。
そして that の中にも距離感の違いがあるので,少し遠ければ「それ」,さらに遠ければ「あれ」となります。
つまり,日本語の「それ,あれ」にあたる表現が that です。
this「これ」(対象を指し,あるモノがここにある)
that「それ,あれ」(対象を指し,あるモノがここ以外にある)
最後に中学レベルの例文を紹介します。
I was surprised to hear that.「それを聞いて驚いた」
この that は相手の発言そのものを指します。
相手から出てきた情報は私との間に距離があるので that を使います。
「それ」につられて it を使わないように注意しましょう。
(もし相手の発話内容を受けて,そのことを「それ」と表し「それを聞いて……」とすると,淡々と事実を語るイメージになる)
ちなみに,厳密にいうと this と that は代名詞ではなく,指示詞です。笑
よく代名詞と勘違いされるのですが,this や that が何かの代わりをしているわけではありません。
最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。
余談
あるものが「ここ」(here の感覚で捉えられる範囲)にある対象として認識されると this,それ以外(there の感覚で捉えられる範囲)にある対象として認識されると that が使われます。
異なる単語が実は密接に関係していることを知れば脳内で別々に整理されていた回路が繋がり長期記憶に繋がります。