似たもの動詞
英語を学んでいると「同じ意味」の単語を目にする機会が少なくありません。
私たちのような非英語ネイティブにとってはこれらの「似たもの動詞」を場面によって使い分けることが困難であり,適当に覚えている方を使ってしまいがちです。
しかし,このようなことが起きるのは「日本語訳」の触りだけを意味として捉えているからです。
きちんと頭の中を整理すれば,正しく使うことが可能になります。
want, hope, wish を攻略
それではタイトルにある中学英語で学ぶ3つの動詞をコアで攻略していきましょう。
【コア】want「欠けているものが欲しい」
・I want a new bag.「新しいカバンが欲しい」←「カバンを持っていない(欠けている)」
・I want to see the movie.「その映画を観たい」←「映画を観ていない(欠けている)」
「欠けている」イメージから例文を簡単に理解することができます。
発展になりますが,次の例文も同じ考え方でオッケーです。
・I want you to study more.「あなたにもっと勉強してほしい」←「相手はあまり勉強をしない(欠けている)」
hope「可能だと信じて望む」
・I hope it will be sunny tomorrow.「明日,晴れるといいな」←「晴れる可能性がある」
・I hope to see you again.「またあなたに会いたいな」←「また会える可能性がある」
wish「可能性が低いことを望む」
・I wish I could fly.「飛べたらいいな」←「飛べる可能性はない」
・I wish I were a bird.「鳥だったらよかったのに」←「鳥になれる可能性はない」
「可能性が低い」のニュアンスが入るので,仮定法に使用されることが多いです。
このまま例文だけで記事が終わってしまいそうですが,wish には補足があります。
I wish you a Merry Christmas.「よいクリスマスを」
幸運や幸せ,健康などを祈る場合はwish を hope と近い意味で使うことができます。
どんどん使うことで「似たもの動詞」に慣れていきましょう。
最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。