ショート・スリーパーになりたいと思いつつも,一度眠ってしまうと気持ちよくて「起きるなんてとんでもない……!」と毎朝二度寝をかましています。
今回も引き続きテストについてです。
テスティング・ポイント
これはシンプルにひとつのことに気を付ければ良いだけなので明日から実践できます。
例として,よく目にするテスト問題を使いながら話を進めます。
【問題】
次の日本語の文の意味を表すように,( )内に当てはまる適当な語句を書きなさい。
(1)時間を取ってくれてありがとう。
Thank you( )your time.
(2)あなたにもう一度会えて嬉しいです。
I’m glad to( )you again.
(3)その冗談は一度も聞いたことがありません。
I’ve never( )the joke.
一見,これらのテスト問題に変なところはありません。
しかし,ある視点を持って見ることで,ある問題が見えてきます。
それでは,正答を見ながら説明します。
(1)for(前置詞)
(2)see(to不定詞)
(3)heard(現在完了〈経験〉)
上に示したように,問題形式は統一されていますが,問うている文法事項がバラバラなので真に測りたい力が正しく測れません。
テスティング・ポイント(測りたい力)をはっきりさせよる
「この問題に正解=その生徒は何ができるのか」
「この問題に不正解=その生徒は何ができないのか」
つまり,(1)〜(3)は「テスティング・ポイント(測りたい力)」がはっきりしていないので,フィードバックとしての機能が不十分なのです。
テストを作成する際,「テスティング・ポイント」を明確にすることで,教師も生徒も「測る力」「付けるべき力」がはっきりと分かります。
そうすれば「長所を伸ばす」「短所を克服する」という努力すべき方向が分かり,自分自身で学習する際にも迷子になることがありません。
この他にもテストの「波及効果」はまだまだ考えられるので,徐々に更新して共に考えていけたらと思います。
最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。