クラス内翻訳機

日本語を母語とする人が英語を学んでいく際,初期学習者であれば「日本語」が必ず必要になります。

視覚で捉えられるもの(本,テーブルなど)であれば,英語に加えて写真やイラストから何を意味するのかを推測して理解できます。

しかし,形のないもの(感情,状態など)はイメージできないので,英語で理解するのはとても困難です。

日本語に助けられた経験

先日,生徒Aとの対話の中で Where did you go? と尋ねました。

そのとき,生徒は「えーと……,あれ,where って何だっけ」と言いました。

きっとど忘れしてしまったのでしょう。
(誰にでもあることなので,気にしなくて良い)

すると,その前の席の生徒Bが「どこ,だよ」とヘルプしました。

そして,生徒Aは I went to 〜. と答えることができました。

問題点は何か

英語の授業で「日本語」を使うことが増えてくると,生徒は英語を聞こうとしなくなります

普段使っている言語が「日本語」であれば,「日本語」で聞いた方が遥かに負担は少なく,理解も容易いからです。

英語科教員は英語で授業を行うように努めていますが,生徒の親切心による「日本語」でのヘルプがそれを台無しにしてしまうこともあるという事実を知っておく必要があります。

もし優しさからヘルプをしたり,ヒントを出してくれるなら,”where ……, place, places! Like Tokyo, schools, parks, and so on. Where did you go?” くらいを目指したいなと考えています。
(優しさには感謝! もちろん,最終的には文レベルで言えることを目指します!)

余談

英語のレベルを学習者に合わせて変えることも大切です。

私は,大学時代に学んだ「i+1」(インプット仮説(The input hypothesis),Stephen Krashen(スティーブン・クラッシェン))を意識して取り組んでいます。

そのレベルを授業中に肌で感じ取り,理解に繋がる適切な語句を選択し使用する。

これこそ,まさに相手のことを思いやる心が含まれたコミュニケーションです。

教員と生徒,生徒と生徒で,たくさんの学びを共有しながら,前に進んでいけたらとても素敵ですね。

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